「キラ・ヤマトです!
 あのっ…ヒダカという資料が見つからないんですけれど…
 何処でしょうか????」



<<…見つからない?…嘘ではなくてですか?>>



「本当だよ!一日かかって捜してたもん!!!!」



何処?


何処にあるの?


ない……ない………ない…………。



<<…では、キラ・ヤマト。貴方はD地区工場まで来てください。
  そこで話しましょう>>



「え?話…」



  ツーツーツ・・・



切れちゃった。



…にしても、D地区工場か……。


サイに聞いてみよう。




















「D地区工場!?」


「うん」


「…キラ、そんなの言ってきたの誰だ?」



…言ったらまずいよね?


きっと。



「いや、なんとなく…」


「…あそこはのろわれてるって有名なんだぜ?
 地図は………此処。ほら、此処だ」


「…なるほど」



遠い…。


今から行っても間に合うかな…時間。



「キラ、何しに行こうとしてるの?そんなところ」


「ちょっとね」



いえない………


言えないよ………絶対。



「ありがとう。じゃ!」


「…待ってよキラ!学校は!?」


「サボり!!!!!」


























とかいっては見たものの…。


遠い…。


………早く見えてこないかな…。



「……あそこ?」



あの、すすだらけの工場?


………きっと、そうだよね。


うん。


……。


「おじゃましまーす」



ギィッ



「ようこそ、キラ・ヒダカ」


「…え?」








<続く>